製品の概要
高い性能と施工性を両立した「スマートハイパーロードナット」。
簡単施工で、ゆるみ・脱落を確実に防止。製品単価・作業時間の両面で確かな効果。
既存のゆるみ止めナットでは、導入コストの上昇が避けられませんが、その点スマートハイパーロードナットなら、製品単価・施工費・作業時間ともに好成績が期待できます。
スマートハイパーロードナットとは、『ばね緊縮式ゆるみ止めナット』であり、ナットの中にばねが組み込まれている構造で、振動外力によりボルトナットが緩み回転する前に『ばねの緊縮』にて緩みを防ぐ画期的な緩み止めナットです。
取り付けされた状態では緩みませんが、いざ取り外しをする際には『ばねの緊縮』が緩和され、一般治具でも容易に外せる機能を持つ施工性にも優れた緩み止めナットです。

製品の特長
ゆるみ止め性能の高さ
- 強い振動外力に対して非常に効果的にゆるみを防止。
- 締付けトルクがゼロでも、しっかりとしたゆるみ止め性能を発揮。
優れた施工性
- 繰り返し使用可能で、ゆるみ止め性能が低下することはありません。
- 特殊な工具は不要で、誰でも簡単に使用でき、施工がスムーズ。
高い品質と実績
- ロット管理(振動試験もロット毎に実施 国内唯一)
- 多くの使用実績があり、施工性に対する高い評価を受けています。
- ラインナップが充実しており、様々なニーズに対応可能。
ゆるみ止め構造

スプリングがボルト全周にわたり拡径し強固に緊縮、ナットがゆるもうとしても緩み回転を防止

ゆるみ止めナットはさまざまなメーカーから提供されており、基本的にはボルトや部材(被締結物)とナットとの間の摩擦力を利用する仕組みですが、この方法には弱点があります。それは、ナットがしっかりと締まっていないと十分なゆるみ止め性能が発揮されないという点です。たとえば、金属屋根のように熱膨張や収縮が繰り返される環境や、経年劣化で材料が収縮する木質部材では、どうしてもゆるみが生じがちです。
しかし、当社製品の最大の特徴は、スプリングの締め付け力を活用することで、ナットや部材の脱落を防ぐ仕組みを持っておりゆるむことがありません。締結部分の状況が変わった場合でも、部品の落下を心配する必要がありません。そのため、炎天下の高所や手が入りにくい狭い場所など、特に保守点検が難しい現場で高い安全性が求められる場面で多くの評価をいただいています。
基本情報
寸法 | 品揃え | 入数 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
呼び | ねじの ピッチ | 二面幅 B | 対角 C(約) | 高さ H(約) | 三価クロ メート | ステンレス | 溶融亜鉛 めっき (どぶ) | 大箱 入数 | 小箱 入数 ×箱数 |
M6 | 1.00 | 10 | 11.4 | 9.5 | – | ◯ | – | 3,200 | 100×32 |
M8 | 1.25 | 13 | 15.0 | 12.0 | ◯ | ◯ | ◯ | 1,800 | 300×6 |
M10 | 1.50 | 17 | 19.6 | 15.0 | ◯ | ◯ | ◯ | 900 | 150×6 |
M12 | 1.75 | 19 | 21.9 | 17.0 | ◯ | ◯ | ◯ | 600 | 100×6 |
M16 | 2.00 | 24 | 27.7 | 22.0 | ◯ | ◯ | ◯ | 300 | 50×6 |
M20 | 2.50 | 30 | 34.6 | 24.0 | ◯※ | ◯※ | ◯※ | 160 | 40×4 |
M22 | 2.50 | 32 | 37.0 | 25.5 | ◯※ | ◯※ | ◯※ | 120 | 30×4 |
M24 | 3.00 | 36 | 41.6 | 32.0 | ◯※ | ◯※ | ◯※ | 120 | 30×4 |
ナット材質:溶融亜鉛めっき、三価クロメート SS400 相当、ステンレス SUS304 相当
・※は受注生産になります。
・必要に応じて形状を変更する場合がございます。
・2022.10.28現在。*単位:mm
試験概要
一般的にナットの耐緩み性能確認試験として用いられる、NAS3350、NAS3354(米国航空規格)に準拠した振動試験機を用いて緩み止め性能の確認を実施しました。なお、一般的に用いられるダブルナットとスマートハイパーロードナットを比較し緩み止め性能を確認することにしました。
試験対象材
「ダブルナット(1 種+1 種)」「スマートハイパーロードナット」

ダブルナット

スマートハイパーロードナット
試験項目

※ボルトの締付軸力=ボルトの降伏点×有効断面積×70%・・・・・①
締付トルク =ボルトの締付軸力×トルク係数×呼び・・・・②
①と②から、ボルト軸力=84.3×450×0.7=26.6KN
締付トルク=26.6×0.250×12≒80N・m
試験方法
試験装置はボルト・ナットに繰返し衝撃がかかる衝撃型振動試験機を用い振動試験を行う。写真4に振動試験機の外観を、図 3 に試験機治具への取付状況を示す。

写真4 振動試験機と試験体

図3 試験機冶具への試験体取付状況

写真2 振動ストローク

写真3 衝撃ストローク

写真4 加速度計
試験条件
振動試験は、緩みの促進試験として振動数を NAS3350 に準拠して 1,750 回/分とし、振動回数を上限 30,000 回に設定しナットが脱落した場合には試験を終了することとした。表 3 に、振動試験条件を示す。

- 試験に先立ち、1,750 回/分(29.2HZ)の振動数を与えた時の振動加速度の値を写真 7 に示す加速度計を用いて実測した上で試験を行うことにする。
- 試験体を、表 2 に示す締付けトルクで締結後、表 3 に示す条件で振動試験を行う。
- ナットが脱落した時には振動回数をデジタルカウンターにて測定することとし、ナットが脱落しない場合には、30,000 回を上限として試験を終了することにする。
- ナットが 30,000 回で脱落しない場合には、ナットと冶具の隙間を測定し、360°以上回転していなければ合格とする。
試験結果
緩み止め性能試験結果
表 4 に緩み止め性能の試験結果を示す。図 3 にグラフを示す。
判定:○;ナット緩み・脱落無し、×;ナット:緩み・脱落

表4 緩み止め性能試験結果
脱落防止性能試験結果
表 5 に緩み止め性能の試験結果を示す。図 3 にグラフを示す。
判定:○;ナット緩み・脱落無し、×;ナット:緩み・脱落

表5 脱落防止性能試験結果

図3 振動試験結果グラフ
まとめ
緩み止め性能確認試験結果
ダブルナットは、標準トルクの下では、ある程度の緩み防止効果は見られるが試験開始から、2体共に脱落(平均 5,275 回)しており充分な機能が備わっているとは言えない結果となりました。
一方、スマートハイパーロードナットは、標準トルクの下では、試験上限回数 30,000 回迄緩み・脱落することなく試験終了しており充分な緩み・脱落機能が備わっていることが確認できる結果となりました。
脱落防止性能試験結果
ダブルナットは、低トルクの下では、試験開始から、2 体共に瞬く間に脱落(平均 435 回)しており緩み・脱落機能が備わっているとは言えない結果となりました。
スマートハイパーロードナットは、低トルクの下でも標準トルクと同様に、試験上限回数 30,000回迄緩み・脱落することなく試験終了しており充分な緩み・脱落機能が備わっていることが確認されました。
使用方法
取付け方と取外し方を動画で解説
使用上の注意
よくある質問
-
どのように緩み止め性能を確認してますか?
-
弊社ではNAS3350という振動試験の規格に準拠した試験に合格した製品になります。
-
JIS規格ですか?
-
JIS規格には緩み止めナットの規格がございません。形状、寸法、保証荷重等、JIS規格に準拠している項目もございます。詳しくは、弊社ホームページの「お問い合わせ・サンプル希望」欄もしくは、直接、お電話(042-780-5575)を頂けましたら、詳しくご案内致します。
-
余長はどのくらい必要ですか?
-
最低1山以上出ていれば大丈夫です。